アメリカ南部のお正月ラッキー豆はブラックアイビーンズ!

 2022年が明けて6日目。

遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます!

新年もあっという間に毎日が過ぎていく感覚でスタートしていますが、新年から寒くて、家族でずっと家の中に籠っていました。

さて、アメリカ南部では、お正月にはラックアイビーンズ(黒目豆 - Black-eyed peas)という豆を縁担ぎとして食べる習慣があります。

この伝統がどうやってきたんだろうか? って思ってインターネットで検索したところ、どうやらアメリカ南北戦争にまでさかのぼるそうです。

もともと、このブラックアイビーンズは家畜の餌として使われ、のちに南部の奴隷化された人々の主食として使われたとのこと。そういう評判の良くない豆だったせいか、 シャーマン将軍率いる北軍が南北戦争中に南部の作物をかき集めたり盗んでいる際、このブラックアイビーンズの畑は手をつけず無視したそうです。そのお陰で、厳しい冬の間、南軍の兵士たちはこの残ったブラックアイビーンズで生き残ったとのこと。そして、それ以降、地味で栄養価の高いこの黒目豆をアメリカ南部の幸運と繁栄の象徴に押し上げたそうです。

今、住んでいるエリアは、南北戦争時代の歴史的な場所の1つらしく、我が家はどうもその当時の南軍の施設があった場所だそうです。

ということで、アメリカ南部に移住してから、毎年正月にはブラックアイビーンズを我が家では食べています。うちは、乾燥豆を買ってきて、水に3時間ぐらい浸して柔らかくした後に、インスタポットでガーリック、玉ねぎ、セロリ、人参、ポークで煮込むだけ。あまり煮込み過ぎると、豆が溶けてドロドロになってしまうので、ちょっと柔くなった程度ぐらいで仕上げています。



もう1品の正月のお豆は、小さいレッドキドニービーンズ(赤インゲン豆)の甘煮。本当は日本のあずき豆が欲しいのですが、すぐに手に入らないので、代わりにこの小さいレッドキドニービーンズで、砂糖とハチミツで甘く煮ます。美味しくするためには、何度かあく取りをすることと、じっくりと柔らかくなるまで豆を煮込んだ後に、砂糖とハチミツで味付けするのが良い感じがしています。この豆はチリとかによく使われるものですね。



日本にいるような豪華なお正月の食事はできませんでしたが、お豆を食べて、ラッキーを呼んだ!?、願った我が家のメンバーです。

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