英語ニュース:PBC News Hour【ネイティブアメリカンの部族が感謝祭に追悼するため、プリマスに到着】
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by げんちゃんママ翻
ネイティブアメリカンの部族が感謝祭に追悼するため、プリマスに到着
注)プリマス (Plymouth) は現在の米国マサチューセッツ州東部に位置する町です。1620年にイギリスからメイフラワー号と呼ばれる船で大西洋を横断し、アメリカ大陸に新天地を求めた清教徒たちが入植、定住した場所のことを指します。プリマス・コロニー(植民地)は、アメリカの13コロニーの1つです。
- ニュースの出所: PBS News Hour
- ニュース発行日:Nov 25, 2021
- 参照Webサイトは👉こちら
<記事翻訳>
ニューイングランド(米北東部6州)にいるネイティブアメリカンの部族メンバーたちが、清教徒たちが定住した海辺の町に集まっています。感謝するのではありません。何世紀にもわたる人種差別や不当な扱いに苦しんできた世界中の先住民を悼むためです。
木曜日にマサチューセッツ州プリマス市内で行われる厳粛な全米哀悼日の行事は、ヨーロッパ入植者たちが北アメリカにもたらした病気や迫害を思い起こさせます。
「私たち先住民は清教徒の到着を祝う理由などありません」と、アクィナ・ワンパノアグ族とオグララ・ラコタ族のメンバーであり、このイベントの創設者ワムスッタ・フランク・ジェームズの孫娘、キシャ・ジェームズは述べました。
「私たちは、学校で最初に感謝祭について学んだすべての話が嘘に過ぎないことを人々が理解できるよう教えたいのです。ワンパノアグ族や他の先住民は、清教徒たちが到着してから、その後ずっと、間違いなく幸せには暮らしていませんでした」とジェームズは言いました。
「私たちにとって、感謝祭は哀悼の日です。なぜなら清教徒のような、招かれざるヨーロッパ入植者たちによって殺害された何百万もの先祖を追悼するからです。今日、私たちと全州の多くの先住民は、”ノーサンクス、ノーギビング”と言っています」
ニューイングランドのアメリカンインディアンが感謝祭の日にこのイベントを開催して52年目になります。この伝統は1970年に始まりました。
先住民とその支持者たちは、正午に、入植者の到着の記念碑であるプリマスロックを見下ろす吹きさらしの丘、コールズヒルに直接集まります。また、イベントをライブストリーミングします。
参加者は、プリマス市内の歴史地区を行進する前に、ドラムを叩き、祈りを捧げ、「人種差別、開拓者植民地主義、性差別、同性愛嫌悪、利益主導の地球破壊に基づく不当な体制」を非難します。
今年は、アメリカおよび、今年先住民族の子供たちの寄宿学校跡地で何百もの遺体が発見されたカナダも含め、先住民族の若者を白人社会に同化させようとした問題ある連邦寄宿学校の遺産にも焦点を当てます。
マシュピーワンパノアグ部族評議会の議長であるブライアン・モスクウェタ・ウィーデン氏は今週初めにボストンの公共ラジオで、アメリカ人が彼の部族に、清教徒が最初の残酷な冬を乗り切るのを助けたことに対しとても感謝しているとの意を表したと話しました。
「毎日欠かさず感謝する必要があることを人々は理解する必要があります。そうやって、私たちの先祖は、思いやり、この世界をナビゲートしたのです」とウィーデンは言いました。 「私たちは感謝していたからこそ、喜んで共有しました…そして善意と全良な心を持っていました」
「長期間に渡って報われませんでした」とウィーデン氏は付け加えました。
「だからこそ400年経った今でも、私たちはまだここに座り、私たちがまだ保持しているわずかな土地を求めて戦い、連邦と連邦政府に責任を負わせようとしています」と彼は言いました。
「400年が過ぎても、私たちは成果をあまり得られず、感謝すべきことがあまりありません。ですから、清教徒たちが生き残るのを助け、この国の誕生に複雑な役割を果たした私たちの先祖に感謝することは、すべての人にとって重要なことだと思います」