英語ニュース:NEWSMAX 【小売業者がアジアに対する愛を失う】

 

🍀時事英語を読む🍀 

by げんちゃんママ翻訳

小売業者がアジアに対する愛を失う

混乱したサプライチェーンがバルカン半島、中南米およびメキシコへの製造脱出を余儀なくされる

  • ニュースの出所: NEWSMAX.com
  • ニュース発行日: Sunday, 14 November 2021



Photo出典: NEWSMAX当記事より



<記事翻訳>

主要な衣料品および靴会社は、彼らの生産拠点を米国やヨーロッパの店舗に近い国々に移しています。ベトナムと中国における新型コロナウイルスのデルタ株の再拡大で今年すでに数週間の生産が遅延したり停止したことによって痛い目にあっています。


コストを押し上げている大規模な輸送渋滞、そして世界を股にかけるサプライチェーンと低コストなアジア生産拠点を再考することを企業に余儀なくさせている最中にこの発表が届きます。


最新の事例は、スペインのファッション小売業者マンゴー(Mango)です。金曜日にロイターに語ったところによると、トルコ、モロッコ、ポルトガルなどの国々での現地生産を増やすプロセスを加速したとのことです。 2019年、同社は主に中国とベトナムから製品を仕入れましたが、2022年には、ヨーロッパで現地生産されるユニットの数を相当に拡大するとロイターに伝えました。


同様に、米国の靴小売業者スティーブ・マッデン(Steve Madden)は、ベトナムでの生産を撤退し、靴の生産の50%を中国からブラジルとメキシコに移したと水曜日に伝えました。


ゴム製サンダルのメーカーであるクロックス(Crocs)は生産をインドネシアやボスニアなどの国に移していると先月話しています。


中国は現在も米国とヨーロッパの衣料品チェーン向けのアパレルの大部分を生産し続けていますが、衣料品や靴の生産者は、ブルガリア、ウクライナ、ルーマニア、チェコ共和国、モロッコ、トルコといった国々に新たな関心を寄せています。


サプライチェーンのリスク管理会社、オーバーホールの最高経営責任者であるバリー・コンロン氏は次のように述べています。「旧ソビエト共和国では、貨物輸送とトラック輸送の活動が大幅に増加しています。ハンガリーとルーマニアでも大幅な増加が見られます」


トルコではアパレルの輸出がEUからの注文急増に動かされ、今年、史上最高の200億ドルに達すると予想されていると、トルコの商工会議所の衣料品評議会のデータが示しています。2020年の輸出総額は170億ドルでした。


ボスニア・ヘルツェゴビナでは、2021年上半期の繊維、皮革、履物の輸出額は4億3,665万ドルで、2020年の同時期を上回りました。


「私たちの最も重要な貿易相手国であるEUの多くの企業が、新しいサプライヤーと新しいサプライチェーンをバルカン市場で探しています」とボスニア・ヘルツェゴビナの繊維、衣料、皮革、履物協会の事務局長であるムリス・ポズデラック教授は述べています。


ノードストロームが2020年に自社ブランドの大量生産を著しくシフトしたグアテマラでは、衣料品の輸出は今年8月末時点で10億ドル超えに達し、2020年から34.2%、2019年から8.8%の増加となりました。


確かに、多くの企業は依然として、最近の生産停止により重大な混乱が生じたベトナムに大きく依存しています。ベトナム政府は、新型コロナウイルス規制の影響と労働者不足により、最悪のシナリオで今年の衣料品輸出目標を50億ドル下回ると10月に発表しました。


ベトナムの工場検査(小売業者の製造注文の代理)は、第3四半期の生産がバングラデシュ、インド、カンボジアに急速に移動したため、第2四半期と比較して40%減少しました。「ベトナムの検査率は10月下旬にわずかな上昇が見られたが、第4四半期も依然として低水準で推移している」と15,000以上のブランドを代表するサプライチェーンの品質管理および監査会社であるQIMAの副社長マシュー・ラバスは述べました。アパレルメーカーのVF Corpとアウトドアギアメーカーのコロンビア・スポーツウェア(Columbia Sportswear)は、秋春のコレクションが遅れ、場合によってはサイズの品揃えが不十分になると予告しました。


マイケルコース(Michael Kors)のハンドバッグメーカーであるカプリホールディングスは水曜日、「ホリデーシーズンに必要な在庫がない」と述べました。一方、アスレチックギアメーカーのアンダーアーマー(Under Armour)は先週の火曜日、ただ”工場が元に戻り、生産に追いつく”状態を支援するため、ベトナムからの発注書をキャンセルする」と述べました。




感想:新型コロナウィルスによる都市や町のロックダウンで工場閉鎖となり生産が停止したり、滞ってしまう今日。この記事を読んでどれだけの欧米諸国の企業がアジアに依存しているのかがよくわかりました。脱中国としてベトナムに生産拠点を移管する企業をつい最近耳にしたところでしたが、そのベトナムからも撤退する企業が増えつつある様子。この拠点移動が加速することで、アジアの経済はどうなっていくのでしょうか。ちなみに、私はアメリカ移住してから、衣類、靴、バックといったモノをほとんど購入していないし、物欲自体もなくなっているので、個人的には影響を受けませんが...😆

このブログの人気の投稿

備忘録: 2024 グリーンカード更新 I-90 タイムライン

すいかずらの花

英語ニュース:Newsmax.com 【調査研究:新型コロナパンデミックにより25,000トンのプラスチックが海洋に流出】