ごぼうの種は2年を要す
ごぼうの種は2年越し
アメリカで2年かけて、ごぼうの花を咲かせ、種を収穫しました!
アメリカでは、ゴボウを ”ブルドック(burdock)” と呼びます。そして主人の家族や親類のアメリカ人に「日本人はゴボウを美味しく食べるよ」と話すと、びっくりされます。
なぜか?
それは彼らのイメージするゴボウが、このあたり一帯で育つ一般的な野生の雑草と言う認識だからです。私の周りにいるアメリカ人が言う「ブルドック(burdock)」とは、アメリカ全土で育つ野生のアメリカごぼうで、とても苦味があり、食べる気にはならないそうです。
確かに我が家の裏庭にも「ブルドック(burdock)」は育っていますが、芝刈り機で狩られる運命にある存在であることは確かです。
さて、我が家は2019年から無農薬畑でごぼう作りに挑戦しています。今だに、日本のスーパーで売っているような立派なごぼうが育ってはおらず、ほとんどが大人の小指サイズのような大きさで、茎が途中からいくつにも分かれているものばかりです。まだまだ、ごぼう用に畑の改良が必要なんだと感じています。それでも、このあたりでごぼうは手に入らないので、平均小粒なごぼうでも、味わえるだけでも嬉しいものです。
昨年2020年の3月にごぼうの種を蒔き、その夏、大きなごぼうの葉っぱに成長しました。そして自分の畑で種が取りたいなと思い、2つのごぼうをそのまま畑に残すことにしました。冬になり葉っぱは寒さで痛み、2021年の歴史的大雪に埋もれたにも関わらず、春からまた葉っぱが成長し、今年の初夏にかけて私の身長(161cm)をはるかに超える高さまで成長。
そしてたくさんの綺麗な紫色の花がなりました。そして夏が終わる頃、花から茶色の実に変わり、その中にたくさんの種が作られていました。
ゴボウの種を取るには 2年は要する と言うことです。
ごぼうは花の段階から花の周りに針のようなトゲトゲがたくさんついていて、種を出す時にその針に刺さらないように取り出すのが一苦労です。1つの実に通常お店で売られている種の1パックの量ぐらいあるので、すべて種を手作業で取るのは断念して、そのまま畑に放置しました。
その結果、この11月に入り、畑からあちこちとこの種から育った可愛い葉っぱたちが出て来てくれ、この自家製種がきちんと作られたことを証明してくれました。
今は、冬用野菜づくりで最近畑を耕したので、息子のミニ畑側に、この小さな葉っぱたちを移動させ、どう成長するか観察しているところです。
余談ですが、インターネットでごぼうの種子(種)の活用方法がいくつか記事にされており、そのいくつかを参照したところ次のように書かれていました。
『ごぼうの種は、胃腸管の病気を治療する目的や皮膚や頭皮の問題、痛みや感染症のために、民間療法やハーブ調合薬で使用されている。中国では、一般的な風邪や咳に使用される』
漢方では種が生薬として利用されているとの情報もありました。
体の調子が悪い時に、種を1粒そのまま食べてみようかな??? 今度実験してみます。😏